本日、映画館で『82年生まれ、キム・ジヨン』を観ました。チョ・ナムジュ原作の同名の小説をキム・ドヨン監督が映画化した作品です。
現代女性の生き方に対する等身大の課題が分かるかもしれないと思い、原作は読まないまま観に行くことにしました。
物語の主人公、キム・ジヨンは、結婚後、育児のために仕事を辞めた専業主婦です。生活は特に貧しいわけではありません。むしろ、標準以上なのではないかと思いますが、育児と家事の毎日に閉塞感がにじみ出ています。
母親、祖母が抱えていた過去の話も出てきます。女性が長い間、周囲から与えられてきたプレッシャー、女性はこれまで自己犠牲をすることが多かったかもしれません。自分らしくありたいと思う気持ちと現実とのギャップが生きづらさとなっているのが伝わってきます。
マンションの暮らしぶり、職場の様子、夫婦それぞれの実家の人間模様など、日本と共通する点が多く、外国映画という感じがしませんでした。アメリカ人がこの映画を観て、理解できない部分があるのではないかと思いました。
より繊細にキム・ジヨンの感情を知るためにも、原作を読んでみたいと思います。