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【映画】きみに読む物語 原題:The Notebook

この映画のあらすじについては、映画評論サイトを参照してもらうとして、生き方に関連して次のことを思いました。

1.自分軸で生きることの大切さ

 この物語は主人公が老人になった時点から話が展開されています。もちろん、主人公の両親は他界しています。多くの親は、我が子の幸せを願って人生の選択の場面で忠告します。時には強引に価値観を押し付ける時もあります。しかし、子が老人になった時には親はいないのです。親がいなくなった時、かつての親の希望に従ったことを本人はどのように評価することになるのでしょうか。親に限らず周囲が善意でアドバイスすることに対し、結末を体験するのは本人しかできないのです。世間一般では”良い”と思われることでも、人生の岐路では本人が選択し、納得することの重要性を強く感じました。

2.幸せは過去ではなく、いま感じるものであること

 映画では、認知症になった主人公が自分自身の過去の話を他人事のように聞いていたり、自分の夫、息子や娘のことも誰だか分からなくなっているシーンが描かれています。この様子を見ていると、ココロとカラダが別々の道を歩んでいるように感じてしまいました。認知症でなくても記憶は時間とともに薄れていくものですし、出来事に対する感情も変化します。過去を振り返るのではなく、いま幸せを感じ取ることが大切であると思いました。

3.老化現象に向き合うこと

 最愛の人が自分を分からなってしまうのは、驚きと同時に悲しいことです。この悲しみは、亡くなったときの悲しみに近いものがあるように感じます。認知症の場合、思い出すかもしれないという望みはありますが、一方で、目の前にいるだけに、亡くなってしまうより辛いのではないかと感じました。

2004年製作/123分/アメリカ
原題:The Notebook
配給:ギャガ・ヒューマックス

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