柚子のキャリア・コンサルティングルーム

バイアスを外して自分を探求

丸の内キャリア塾LECURE208 【第100回セミナー】「私の人生、私のモノにするには~アンコンシャス・バイアスの外し方~」講師:東洋大学理工学部 生体医工学科 准教授/キャリアカウンセラー 小島貴子氏 2020.11から。

これまでのブログでも「思い込みに気づこう」や「リフレーミング」というタイトルで取り上げましたが、偏見や思いこみの「バイアス」を外すことは自分を深く知るきっかけになります。

難しい・イヤだ・嫌いだといったネガティブな思考の中には、多くの場合、アンコンシャス・バイアスが潜んでいるそうです。

そのようなネガティブな思考になった時こそ、自分を知るチャンスとなります。

日常的につい使ってしまう「でも」「だって」「無理」「あり得ない」などの否定的な言葉が出る背景には、アンコンシャス・バイアスがあります。

このような時は、「この感情はどこから出たのかな」と一息入れ、自分の思考や決断の傾向を知ることが大切です。

ただし、アンコンシャス・バイアスは、周囲の情報、経験などで変化しますので、「良い・悪い」で判断しないように注意が必要です。

これまでの自分のバイアスの変化を思い出してみると、今のバイアスも少し方向を変えれば、違う自分をみつけることができるチャンスとなります。

私の場合、結婚したばかりの頃は、妻が料理をしなければならないと思い込んでいましたが、今は惣菜を飼ったり、テイクアウトしたりといったことは抵抗がないどころか、楽しんでいます。

私は家事全般に対して、女性がやらなければいけない、完璧にできない自分はダメな人間なのかもしれないと思っていたことに気づきます。

料理と同じように、ハウスクリーニングなども業者に委託するといった方向に広げて考えると、楽な気持ちになります。

小島氏によると、過去に失敗したからまた失敗すると思い込むことが多いので、注意が必要です。

アンコンシャス・バイアスを理解すると、過去の失敗を今の私だったらどう解決できるかと考えられるようになるそうです。

アンコンシャス・バイアスを外すには、身の回りのさまざまなことに対して、「これはもしかしたら思い込みや刷り込みでやっていることなのかも」という新しい考え方を持つことが大切になります。

他者から自分を決めつけられたり勝手に想像されることには抵抗を感じますが、他者や社会に対してはいろいろとバイアスを作ってしまいます。

自分のバイアスを知り、また、自分のことをできるだけ積極的に人に伝えることで、新たな可能性を広げてみませんか。

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