柚子のキャリア・コンサルティングルーム

AI婚活

2020.12.8読売新聞より。

政府は来年度から、少子化対策の一環として、AI(人工知能)を活用した自治体の婚活支援事業(以下、AI婚活)に、必要経費の3分の2を補助することになったと新聞で読みました。

AI婚活とこれまでの結婚相談所などのサービスとの違いは、年齢や年収などの希望条件に合わなくても、相性の良い見合い相手をAIで選び出すところです。

相性の良い相手とは、趣味や価値観などの質問への回答やシステム内の検索傾向などを基に割り出すそうで、希望条件と合致していなくても「自分に好意を抱く可能性のある人」を提案することができるとのこと。

AI婚活の実績はすでに出ていて、2018年度にAIシステムを整備した埼玉県では、19年度に成婚した38組のうち、過半数の21組がAIが提案したカップルだったそうです。

これを聞いて、「結婚までAIなの?」と思う人や「選択の幅が広がるのだから良いのではないか。」と思う人など、感じ方は様々だと思います。

私は、AIシステムに登録する「価値観」を表す質問に興味があるところです。

AIが提案したカップルが過半数だったことについては、AIが従来のマッチングサービスに対して、さらにきめ細かい条件で提案ができる証明かもしれません。

一方で、19年度の結果に関しては、導入初期であったことを考えると、登録した人たちはAI婚活に積極的な人たちの集団、つまり、そのシステムに登録した時点である程度似た価値観になるフィルターがかかっているのだと思いました。

企業の採用においても、「AI選考」を導入する動きがあります。

人事の担当者が選考しても、AIが選考しても、自分の価値観をしっかり持つことがますます大切になりそうです。

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