柚子のキャリア・コンサルティングルーム

ココロの病は、身体の病気

臨床心理士 吉里恒昭氏、講演「コロナ禍のメンタルヘルス」サンブリッジコンサルティング株式会社主催『HRオンラインサミット』2021.1.23より。

オンラインセミナーで臨床心理士・吉里恒昭氏の講演を聞きました。

ココロの不調と身体の不調はつながっていると、自分自身の体験からも感じていたことですが、あらためて現代の私たちは、自分の身体をモノのように酷使しているのかもしれないと思いました。

特に次の言葉が印象に残りました。

◆自律神経は私たちの「いのち」を守るために働いている。抑うつは、今の本人にとっては、必要な生理反応であって、命を守るための反応である。

◆メンタル疾患は、(本人の気合が足りないといった)本人の所為(せい)になりやすいが、本人は悪くない。

◆「カラダさん」が動いてくれるから「わたし」は活動できる。「カラダ」に感謝し、「カラダ」と共に動く「わたし」(協動)と考える。

無理な納期と分かっていても仕事を引き受けてしまう、身体の不調に気づかないままに無理を重ねてしまうということは、多いのではないでしょうか。

私自身、コンサルタント会社勤務時、体調の不調に気づかないというより、「大丈夫!」と自分を騙しながら仕事をしていた時期がありました。

職場の同僚がうつ病で突然会社に来なくなったときには、「もう少し責任感をもって欲しい」と思ったものです。

その会社を辞めてから、10年近く経ちます。

吉里氏の講演を聞き、そのときにこのような知識があれば、同僚や私の身体にも優しく接し、労いの言葉をかけてあげられたのにと思いました。

吉里氏によると、寝られない、食べられないが2週間続いたら専門医に受診した方が良いそうです。

大切なモノを扱うのと同じように、自分のカラダも大切に、日々丁寧に過ごしたいと思います。

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