柚子のキャリア・コンサルティングルーム

伊藤真著『記憶する技術』

伊藤真『記憶する技術』サンマーク出版、2012.3.30初版、2012.6.20第8刷

私は学生の頃から、暗記は苦手でした。キャリアコンサルタントの筆記試験も覚えることが多く、要領よく覚える方法はないかと思い、手に取った本です。

本書は、記憶するためのテクニックが書かれていますが、印象に残ったのは、むしろ、伊藤氏の次のような人生観でした。

■「何をどれだけ覚えたのか」という量の問題ではない。そこから何を学び、どう生かすのかという生き方の問題である。

■自分が将来幸せに生きていくために、「いい記憶」を増やしていくことが大切である。つまり、自分で記憶をコントロールし、経験したことに自分でいい意味づけを与えていくこと。

■嫌なことは忘れた方が幸せに生きられる。紙に書いてくしゃくしゃに丸めてゴミ箱に放り込むことで「デリート」スイッチを押している。

記憶のテクニックについては、「記憶することとは、強く印象に残すこと。」としています。

●セルフレクチャー(講義を聴くときもセルフレクチャーすることを前提に聞く。)
●論点ブロック法(あらかじめ決められた論点をカードに書き出す。カードをためておき、それらのパーツを組み合わせながら覚えていく。)

などが紹介されています。

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