柚子のキャリア・コンサルティングルーム

ストリートメディカル

日経新聞(2021.2.10付朝刊)挑戦者たち「病気にさせないストリート医療」から。

東京医科歯科大学教授の武部貴則氏が発案者した「ストリートメディカル」は、医学書に頼るだけでなく現場(ストリート)での気づきから生み出す新しい医療を目指しているそうです。

これまでの医療は、「病気を治療する」のが目標でしたが、ストリートメディカルは、「人らしさの追求」が目標となります。

「人らしさの追求」には、未病に気づくこと、幸せを後押しすること、前向きに治療に取り組むことなどがあげられています。

武部氏が主催者を務める教育プログラム「ストリートメディカルスクール」は、ヘルスケアや医療の課題を見つけ、解決策を実践できる人材を育成するのが目的です。

そのため、デザイナーなど医療に従事していない異分野の人材も参加しているそうです。

多様な人材がアイデアを出し合うことで、斬新な発想が生まれることが期待されます。

武部氏がストリートメディカルを掲げたのは、

「病院に来た人を治療する医学では限界がある。

この溝を埋めるには医学を再構築して日常に溶け込ませ、病気の発症を防がなければいけない。」

という思いからです。

「病気の人」と「健康な人」に二つに分けるのではなく、日常を幸せに前向きに生きるために医療と異分野が連携すると、病気の捉え方も変わると思いました。

同じ病気でも、その病気とどのように付き合うのか、「未病」の段階で改善するためには、「病気」=「悪」という捉え方を変えていく必要があり、日常に溶け込ませるという考え方に共感しました。

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