自分史を本として出版したり、SNSで公開する方もいらっしゃるかもしれません。
公開することで、読者の中には考え方や出身地・出身校などの共通点からコミュニケーションが進むケースがあるでしょう。
一方で、自分史を公開したくないと思う方も多いと思います。
私がお薦めしたいのは、家族間のコミュニケーション・ツールに自分史を使うことです。
両親や祖父母の幼少期から結婚するまでのことを意外と知らない方は多いのではないでしょうか。
子育て中の両親についても、自分から見た両親のことは知っているけれど、仕事のことや子育てについてその時にどのように思っていたか、どのような苦労があったのかは本人に聞かないと分からないものです。
仮にときどき話題となって、話しを聞いていたとしても、断片的な思い出話に留まっているのではないかと想います。
自分史を作るという目的があれば、あらためて聞くのは恥ずかしいことでも、まとめる作業の流れで話しを聞くことができ、新たな一面を発見したり、共通の感性を感じたりするでしょう。
誕生から現在まできっちりとまとめなくても、子育て期の話だけまとめるといったことでも良いと思います。
子育て期の話だと、自分がどのような子どもだったのか、親から見たらどのように映っていたのかを知ることができます。
家族のコミュニケーション・ツールとして活用してはいかがでしょうか。
参考資料:一般社団法人 自分史活用推進協議会「自分史活用アドバイザー認定講座テキスト」