柚子のキャリア・コンサルティングルーム

新社会の価値基準(The new normality)

ボン大学教授のマルクス・ガブリエル氏の講演をオンラインで聴きました。ビジネスフォーラム「COMPANY Forum 2020」株式会社Works Human Intelligence主催、2020年11月26日より

マルクス・ガブリエル氏は、「哲学界のロックスター」と称されているそうです。私はNHKEテレ「欲望の時代の哲学」を観て、ガブリエル氏のテンポの良い話に引き込まれ、著書も読んでいましたので、今日の講演会を楽しみにしていました。

NHKEテレの時と同じで、とても早口でお話しされるので、同時通訳では理解しずらい箇所が多かったのが残念でした。(テレビの時は字幕なので、分かり易かった。)

1時間の講演内容で次のような話が印象に残りました。

■ウイルスは人間に平等に影響するものである。地球上のすべての人間が全く同じ脅威にさらされている。

■感染症についてシミュレーションをし、このままでは感染者数が○万人になるとの数字が出るが、実際は、個人がそれぞれ対策を取るのでそれより低い人数になることが多い。

一方、地球の気候変動についてもシミュレーションをするが、その場合は予測値より実際の方が悪い数字になることが多い。

つまり、人間が行動を変えないと悪い結果になる。

■人間は、産業革命以降、地球を破壊し、移動して経済活動を行ってきたが、西洋の考え方に偏っていた。

ウイルスによって、西洋の考え方ではなく、もとからあった土着の知識(自然に対する考え方)を大切にすることに気づき、啓蒙しなければならない。

■今後、これまでと同じ考え方で行動するのではなく、倫理的なものの考え方(モラル)を取り入れて活動し、危機のサイクルを打ち破らなければならない。

今が人間に与えられた最後のチャンスである。

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