進学先や就職先を決めるときに、親と意見が分かれることもあると思います。
たとえば、大学のキャリアセンターでは、
「2社から内定をもらったが、自分の第一希望と親が薦める会社が違うので、どうしたら良いか」という相談があります。
そのようなとき、学生(本人)と親御さん双方の意見をすべて伺い、整理・確認をします。
親御さんは安定志向であり、相談者(学生)は挑戦したいと思っているケースが多いです。
挑戦したい内容について、私と再度確認していくことで、本人が確信をもって選択することができます。
また、親御さんの意見を代弁する形で私に話すことによって、親御さんの考えを理解できた学生もいました。
いずれにしても、カウンセラーはどちらの会社が良いといったアドバイスはしません。
決めるのは本人でしかないからです。
ただ、親御さんと学生さんの年齢差を考えると、親御さんは30年前の価値観で話をしているケースが多いということは念頭に置いています。
学生さんが家庭に戻って、親子で冷静に話しができるように、カウンセラーは思考の整理のお手伝いをしているにすぎないのです。
どちらを選択しても、それぞれに良いこと、悪いことがあると思いますが、自分一人で悩むのではなく、周囲を巻き込みながら、納得した上で選択して欲しいと思います。