ウィル・ボウエン著、高橋由紀子訳『もう、不満は言わない』サンマーク出版、2008.6.10初版、2008.9.30第9刷
昨日と同じ書籍『もう、不満は言わない』に、カウンセラーとしての心構えについて参考となることがありました。
精神分析医のなかには、不平をいうことは心身の健康につながると主張する人もいるとした上で、ボウエン氏はカウンセラー(セラピスト)について次のように述べています。
「セラピストの仕事は、患者の愚痴を聞くことではなく、患者が経験したつらい出来事の傷を、視点を変えてみることによって癒し、より幸せな現在と明るい将来につなげる努力を後押ししてくれる人であろうと思います。」
さらに、愚痴については、次のようにコメントしています。
「愚痴をこぼすとき、あなたが口にするネガティブなコメントを、あなたの体も聞いています。それは脳に書き込まれ、精神が身体の中のエネルギーに指令を与え、ますますよくない状況が生じます。」
カウンセリング終了後にクライエントから「話を聴いてもらって、スッキリしました。」と言われるだけでは、よいカウンセラーとはいえません。
カウンセラーは適正な状況把握をし、クライエント自身が将来に向けて希望をもって話をする状態になることを目指さなければならないと改めて思いました。
それには、カウンセラーである私自身が冷静で前向きな思考を日々取り入れ、不満を言わない習慣を身につけることこそがその資質に繋がると気づきました。
ボウエン氏は、お金についても次のように捉えています。
「お金に注目する代わりに、自分の生き方や口にする言葉の価値にもっと注目すれば、恵みが引き寄せられてきます。」
「誰かがしてくれる小さなこともよく気をつけて、感謝の気持ちをもつことです。」
私の身の回りでも、感謝の気持ちで好循環を作りたいと思います。