自分史ですから、書き方は書き手の自由ですが、一つのものとしてまとめるための注意点があります。
■文体の統一
一般的には、「ですます調」か「である調」に統一します。
体験を綴ったものは、「ですます調」向いています。事実を述べる文章は「である調」が向いています。
■文は短い方がわかりやすい
文は長いと、分かりにくくなってしまうことが多いため、長い場合は分けたり、言葉をはぶいたりします。
思いが強くなると、同じ意味の言葉を重ねて書いてしまうこともありますので、文が長くなったら、見直しをしてください。
■主語と述語を近づける
主語と述語は離れていると分かりにくく、誤解が生じやすいので、できるだけ近づけるようにします。
■形容詞を使いすぎない
形容詞をなるべく使わず、より具体的に書くようにします。
「楽しかった」「おもしろかった」と書くかわりに、どのように面白かったのか、具体的に書きましょう。
接続語は、多すぎるより、はぶいてもすんなり読めるのであれば、削除します。
句読点も、多すぎると読みにくくなる場合がありますので、注意してください。
■漢字とひらがなの比率
文章のなかで、漢字が多いと硬い印象を受けます。
漢字3割、ひらがな7割が理想とされています。
使い分けの目安は、名詞と動詞を漢字、接続詞と形容句をひらがなで書くようにします。
漢字にするか、ひらがなにするか、どの漢字がふさわしいか、迷ったときの1冊として、共同通信社の『記者ハンドブック』があります。
参考資料:一般社団法人 自分史活用推進協議会「自分史活用アドバイザー認定講座テキスト」