柚子のキャリア・コンサルティングルーム

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』(2)

監督:トム・シャドヤック、主演:ロビン・ウィリアムズ、1998年公開

昨日と同じ映画『パッチ・アダムス』から、今日はキャリアの視点から考えたいと思います。

映画のなかで、パッチ・アダムス(本名:ハンター・アダムス)は、自殺未遂の後、自ら進んで精神科の病院に入院しました。

自殺未遂をした背景は詳細には描かれていませんでしたが、両親と早くに死別し、孤独な生活で何をしたら良いのか先が見えない青年だったように感じます。

映画では、精神科の病院は2人部屋で、同室の男性はリスの幻覚が見え、時折暴れたり、リスがいるためにトイレに行けなかったりと、心を許すにはかなりハードルが高い人です。

突然暴れるような人と同室にもかかわらず、病室は外から鍵がかけられます。

また、精神科の医師は患者と向き合っている感じがなく、カウンセリングをしている時もコーヒーに砂糖をいれたり、別のことを考えているかのように振舞います。

そのようなどこか収容所にも似た冷たい病院内で、パッチ・アダムスは、もちまえのジョークで患者たちを笑いで癒していきます。

さらに、リスの幻覚が見える同室の男性と心を通わせたことがきっかけとなり、医師になることが自分の道であると気づきます。

パッチ・アダムスの場合は、精神科の病院に入院するというできごとがなければ、医師になろうと思わなかったかもしれません。

さらに、病院内で笑いで患者を癒せるという実体験があったから、自分が目指す医師の姿をイメージできたのだと思います。

このように考えると、職業選択を考える時、今現在働いている人に憧れてその職業を目指すのも良いですが、今より改善したいと思ってその職業を目指すのも一つの選択肢であると感じました。

コメントを残す